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新入社員は5年間は死にものぐるいで働け

  • 人材育成
  • 2011/05/13

世の中で存在感を示している「成功した人たち」にインタビューしていると、人が成功する理由は本当にいろいろあるのだな、と感心してしまう。
学校で勉強をしなかった人もいれば、勉強に夢中になった人もいる。
一貫して自分の夢の実現を目指して頑張った人もいれば、目の前に降ってわいたような話に飛びついてチャンスをつかみ続けた人もいる。
様々なやり方はあるが、そんな中にもいくつかの共通点は見出せる。
そのひとつは、大成する物事を始めたときに、一生懸命だったことだ。学生時代に勉強しないで好きなことだけやっていた人も、社会人になった時にはそれこそ猛烈に仕事に取り組んでいるのだ。
それも単にガムシャラに働いたのではなく、上司の期待値を理解し、その期待値を超えようと努力したのだろう。
そこで苦労して、単に我慢する方法だけでなく、どのように問題を解決すれば良いのかを体験すると同時に、それが楽しいことであることを学んでいるのだ。
それが将来に大きな影響を与えたことは間違いない。
社会に出た最初を、そのように頑張り続けて過ごす人と過ごさない人との違いはいかに大きいことか。
それは新入社員というだけではなく、新しいポジションを得たとき、新しい部門や新しい会社に変わったときも同じことが言えるのだろう。

 
現役大学生と話をしていると、“どうすれば楽をしてお金を儲けられるのか”とか、“どうすれば入社試験の面接をうまく乗り越えられるのか”とかの質問を受けることがある。
 
入社2~3年目の社員からは、“上司は、指図はするけど教えてはくれない”、“忙しすぎて勉強ができない”との話もよく聞く。
 
これはどういうことなのか。
客観的に評価すると“自分の成長は自分自身が負う責務である”といの認識を持っていないと言えるかもしれない。
 
しかし、それでは成功している人達は、そのような“高度な認識”を最初から持っていたかというと、必ずしもそうではないのだ。
 
彼らの大半は、自分のボスの期待値をなんとなく理解し、その期待値を超えるために猛烈に頑張っただけなのである。
それと同時に、自分のその時の能力では期待値を満たすには不十分なことを知り、足らないところを強化しようともしている。
 
何より、自分には無理なので誰か別の人にやってもらおうとか、言われたことだけを適当にやっていればいいのだ、と考えて、苦労から逃げることだけはしなかったのだ。
 
自分のレベルが上がれば相手の期待値も上がる。
こうして段々高まっていく期待値を満たすために“自分の頭で考え、試行錯誤するプロセス”を通ることで成長のスピードを高めたのだ。
 
むろん自分なりに苦労して得た成果への喜びは大きく、次の飛躍の原動力になったのは間違いない。要は良いサイクルを自分で作り出したのだ。

 
もし、みなさんが新入社員を預かる先輩であるとするならば、単に仕事を与えて忙しく働かせるのではなく、期待値を示しその期待値を達成するためのヒントを教えてあげるといい。
 
また、時にはその人達の伸ばすべき弱点を指摘し、その解決のためにどうすればいいのかの例示を教えてあげることも良いだろう。
 
自分で考え苦労させることが重要であるので、答えを教えるわけにはいかないのだ。
 
自分を磨き、期待値を満たし、成果を達成するためには、未熟であるがゆえに、猛烈に働かないと追いつかない。
 
自分が働く企業にもし”成長志向の文化“がなく、自分の周りに”良い師匠“がいないのであれば、3年頑張る程度では不十分だろう。
 
それに、今のように変化のスピードが激しいときには、自分の考え方や行動のとり方のパターンをある程度見極めるには、やはり5年の期間がいるのではないか。
 
だから、必死で頑張ったらいい。そのような苦労は必ず報われるものだ。

 
文責:斎藤顕一

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