企業革新における重要な考え方をフォアサイトコンサルタントが紹介します。

企業のクセを理解する

  • 企業のリーダーとしての正しい考え方
  • 2007/12/11

企業の業績変化や企業活動を長期に分析している時や、クライアントチームメンバーによる実際の活動報告を聞いていると、”なぜこんなことが繰り返して行われているのか“ということに気がつくことがままある。
これは決して一時的な現象ではなく、企業の中に長年にわたって起こってきた“役員を含めて社員共通の行動”とも言えるものである。
これを私は“企業のクセ”と呼んでいる。クセの多くは間違ったクセであり、企業業績を高めるうえでの障害になるものが多い。
それらはクセであるため指摘されて本人達は初めて気がつくが、同じ間違いを何度も繰り返してしまう。
“クセ”とは長年の蓄積によって築かれたものであるため、解決法は“何度も何度も繰り返して正だす”ことしかない。
企業のクセはさらなる悪癖につながるため、早期に対処することが大事。

(斎藤顕一)

 
【解説】
 
嘘をついているときに目をきょろきょろさせる、恥ずかしいと思ったときには頭を掻く、など個人には愛嬌のあるクセもあるが、時間を守らない、人を待たせるなど、人の迷惑になる悪いクセもある。
 
企業にももちろん多くのクセがあり、それらは企業業績を高める上で大きな障害になるものも少なくない。
 
例えば、会議はともかく“切り”がくるまでだらだら続ける、時間を守らない、またなにをするにもスピードが遅い、というクセは企業の生産性やモラールに大きな影響を与える。
 
チームで仕事をすることの意味や方法を学んでいないため、仕事が属人化してその人が辞めるとノウハウがなくなってしまうという由々しきクセもある。
 
中には、正しいことを言う者が偉いというよりも、単に組織の長の意見に従うことが偉いと常に考えてしまうというクセもある。
 
業績をあげるための施策を考えることが出来ないため、やたら組織変更をして“なにかした気になる”クセもある。
 
これらのクセは実は経営者レベルのクセが伝播・継承されてきたわけで、まさに“上に習え”式に作られてきた悪癖であるわけだ。

 
 
大事なことは “企業のクセ”をいちど客観的に整理してみることだ。
 
企業のクセは“蓄積されたもの”であるため、多くは会社のクセに汚染されたシニアの人たちが先導している。
そのため、若手の優秀な人たちにインタビューしてみることや、人をサポートする立場にいる一般職の人や秘書の人たちに話を聞いてみるとクセが浮き彫りされてくる。
 
あとは、それらのクセがどれぐらいコストや生産性に影響を与えているかを分析したりすることで、まずそのクセが企業行動に与える大きさを明確にすることだ。
 
そして、その問題がなぜ起こっているのかを理解することで解決法を考えるわけだ。
解決法を考えるには優良企業から学ぶのも大事な方法だ。
 
決めたら徹底的に繰り返してクセをなくしていく。これらのクセの問題に取り組むのにも結局“問題解決のアプローチ”が有効になるということだね。

 
斎藤顕一語録の著作権はフォアサイト・アンド・カンパニーにあります。
無断転載はご遠慮下さい。