考え方を学ぶとは何か

知識は絶えず増やしたり、アップデートする必要はあるけど、
考え方を学ぶとそれは一生使える
(斎藤顕一)

【解説】

「問題解決における考え方を学ぶ」ことについて説明していきましょう。
“考え方を学ぶ”とは、「考え方の軸足を決める」ということと、「論理的な考え方に慣れる」ということです。
「考え方の軸足を決める」とは、どういうことかと言うと“行動する上で基本となる大事な考えを持っていましょう”、ということだと思います。
 
下記は、イメージしやすく重要な顧客に関する例示になります。
顧客についての考え方の軸足:
 
1.自社の利益よりも顧客の利益を優先する
2.すべての顧客を満足させることはできないので、対象顧客セグメントを決めて満足させることを行う
3.お客様の中には5~10%程度のわがまま顧客(良くない顧客)がいるので、その人たちは無視する
4.顧客の言葉だけではなく、事実となるデータを確認しとるべき行動を確信する

 
これらの考えの軸足を決めたうえで、顧客の行動を理解し自社の行動を論理的に導き出します。
そうすると、勝手な論理だけで、間違った道を歩むことを自然と避けることができるのです。
 
考えの軸足と言われるものは、「問題解決の知恵/経験がある人」から考えを学び習熟度を早めることもできます。
ただし、結局自分のものにするためには考え経験して学習してきたことから成り立っていくものだと言えます。
では、「論理的な考え方に慣れる」ということは、自分の思い込みを避けるために、出来るだけ客観的になろうということです。
 
客観的な情報(複数の人の話)やデータによって証明された事実を集めれば集めるほど、いろんな新しいことがわかります。
 
でもその沢山のデータから、“だからなんなのか?”という問いに答えなければ、結局は情報の羅列でしかなくなるのです。
なぜ、問題点がわかりづらいかと言うと、様々なデータや情報が混在しているからなのです。
 
とすると、理解するためには“混在を避けて同種類の情報だけにして、それをまとめれば理解しやすくなるはず”なのです。
具体的には、多くの情報も共通項(例えば“製品に関する情報”)でグルーピングし、それらの情報を要約する必要があります。
要約したものをまた“要約の共通項”でグルーピングして、さらに「要は何か」と帰納的にまとめあげるのです。
 
例えば、“製品”、“価格”、“流通”、“販促”についての要約を集めて、マーケティングというくくりでまとめてみるということなのです。
また、逆に命題が決まっていたら、それを3つぐらいの考えに演繹的に分解してみることも大事な考え方なのです。
例えば、“家族を幸せにしたい”、という問いかけがあったら、きっと“愛情”、“経済力”、“みんなで一緒にいれる時間をできるだけ作る”とか考えれるのではないですか?
 
このように一つの考えを、同じレベルだけど全く異なる大事な3つの要素に分解することができると考えの世界が広がるでしょう。
これらの考え方は非常に普遍的で一生役にたちます。
 
一朝一夕でできるものではありませんが、頭の良し悪しの問題ではないのです。
やり方を理解して徹底的に実践すれば必ず身につくといえるでしょう。
世の中の変化は目まぐるしく、日々新しい情報が世の中を行きかっています。
そのような中で、一過的に今の「最新」の知識を学び追いついていくことは必要ではあるものの、「考え方」を知っている人こそ本当の意味で問題解決者として世の中に貢献できるのではないでしょうか。
 
文責:柴田祥子

斎藤顕一語録の著作権はフォアサイト・アンド・カンパニーにあります。
無断転載はご遠慮下さい。

自分の頭で考える

ものの考え方を学ぶと世界が広がる(斎藤顕一)

【解説】
「経営資源にはどんなものがあるか」?何だと思いますか?
多くの人たちは「人・もの・金・情報」と答えるんです。

そうすると、僕はさらに 「な~るほど、他になにがあります?」と質問を続けるんです。

そのときの、人の反応は 「えっ?!まだ他にあるんですか?」と答えに窮するわけなんです。

実は、これは「考えることの重要性」を理解してもらうときに投げかける質問なんです。

経営資源を考える場合、「その事業を経営する上で、自分が本当に必要とするものは何か」を
自分で考える必要があり、
それは、今世の中で当たり前のごとく言われてきた 「人・もの・金・情報」だけでは十分でありません。

聞きなれたことをオウムのように繰り返すのではなく
意識的に考えることが重要で、そうすることでもっと世界が広がり、
現実に即した答えがでてくるんです。

多くの人の問題点として、「正しいと習ったこと」だけにとらわれてしまう。

でもそれは間違っていて、自分の頭で考えることがすごく重要となります。

学んだ「正しい答え」を思い出そうとすると詰まってしまう、
しかし、自分のことに置き換えて考えるとたくさん答えがでてくる。

いつも齎藤が言うことなんですけど、
「ものの考え方を学ぶと世界が広がる」。

今まで一つだと信じてきたものが、
ものの考え方を知るとそれに広がりがでるんです。

主観的だとつい1つの考えにこりかたまってしまいます。

しかし客観的に考えると(ということは論理的に考えることを意味する)、
可能性のある切り口がまず3つぐらいは新たにででくるのです。

そしてそれが枝分かれしてそれぞれが広がっていくということなんです。

ただし、注意点があるとすると、「ものの考え方は1日にしてならず」です。

よく、「考え方を学んだら、すぐ使いこなせるのか」と聞かれることがあります。

その答えは、「すぐはあきません」ということです
(それができているのなら、多くの企業はもっと成功している)。

常に自分で正しく考え続けることが重要で、

「事実を集めて、そこから何が起こっているのかを自分で考えて問題を見極めて、
どのようにすれば解決できるか」

を考えることができる人だけが身につけることのできるのです。

当たり前のようだけど案外できていない。


ところで、あなたは自分の頭で考えていますか?

文責:斎藤顕一

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