9月, 2006 |

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コミュニケーションの質と頻度

人との信頼関係を構築するためにはコミュニケーションをよくする必要がある。

コミュニケーションのレベルを上げるためには質と頻度の両方を高めなければならない。

質の良いコミュニケーションをたまに取っても、

“意味のない単なる連絡を頻繁にとった”からと言っても、それで信頼関係が生まれるわけではない。

質の良いコミュニケーションを、頻繁にとることが大事になるのだ

営業の人の問題もここにある。商品を購入してもらうために“ある時だけ”、

熱心に高度なセールストークをしたりしても、購入してもらったら知らん顔する。

購入の可能性の高い見込み顧客に、顧客のことを考えないで、“頻繁に電話をしたりDMを打つ”。

企業においても、トップや上級管理職が年に数回程度、自分の考えていることを従業員に伝えるぐらいで全社のベクトルが合うわけはない。

なぜなら、いくらそのときの考えが素晴らしいものだとしても、

態度が熱心だとしても、その一過的な“乾いた言葉”は相手の心には通じなることはないからだ。

質の良いコミュニケーションとは、“伝える相手のことを考えた上で、自分の考えを伝えれるか”どうかにある。

自分中心の考えを一方的に伝える行為は、相手の反感を生む可能性があり質が悪い。

逆に相手のことを考えた上でのメッセージは相手に受け入れられるやすいし、

更に論理的に流れるように伝えることが出来れば、もっと質は高まる。

スピードも重要な質の要素となる。

すぐに返答しなかったメールや礼状は不快感を与えるために、注意が必要になる。

この質と頻度は、すべての人に対して同じような基準で捕らえるのではなく、

相手との信頼関係の度合いや関係構築の重要性によって、変わることはいうまでもない。

(斎藤顕一)

【解説】
ビジネスにおいて、信頼関係を構築できる人は、斎藤が言うように、

相手を十分に「観察」して理解し、

自分の考えを相手が理解できるように伝え、

行動をしている人でしょう。

それらを実戦している人の共通点は、

相手の期待値の一歩「先」をみていると言えます。

相手の期待値の一歩「先」をみるためには具体的には、

例えば相手にとって価値のある情報を伝え続ける、

問題が発生すればその意味合いとどのように対応すればいいかその解決策を伝えることを怠らない、

相手がもし何かに直面していれば助けの手をさし伸ばし、

決して見ていないふりをしない、

というようなこととなります。

ここで重要なのは、それを「徹底してやり続けること」、

「相手に軸足を置き続けること」ができるかどうかになります。

いくら素晴らしいことを言ってもその場限りで、

普段の行動に伴っていなければそれは何の価値も生まない、

だからこそ質と頻度が重要になるのですね。

文責:柴田祥子

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