1月, 2006 |

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成長するチームワークの源泉

チームワークを成り立たせようとすると、目的を明確にした上でそれぞれの人の役割を決めるんだけど、大事なことは「しんどいことは自分が率先する」という意気込みをそれぞれの人が持たなくてはならないことやと思う。
リーダーを含めて楽しようとする人が1人でもいたら、最強のチームは作れないと思ったほうがいい。

 
【解説】
 
世の中では「チームワーク」が重要であると言われています。
 
実際にチームワークと言うと「協力すること」、「綿密な計画」、「あ・うんの呼吸」とかいうことが思い浮かぶと思います。
確かにそれらは正しいと思いますがそれだけで本当に十分でしょうか?

 
 
齋藤が言うチームワークとは上記の言葉にもあるように、自分がもっともしんどいことを率先する気持ちをチーム全員が持つことによって生まれるとあります。
 
一人でも他の人のことを考えずに自分中心に考えたり、楽な道を選んでしまうと、どうしても皆一斉に楽な方へ「前へならえ」をしてしまうのが人間の業なんです。
だからこそ、一人一人がしんどいことを率先する気持ちを持つことが重要なのです。
 
誰かがしんどいことを率先してやると、助けを受けた側やそれを見た人はもっと頑張ろうと思って他の人に対しても自らしんどいことを率先してやるようになります。
そしてそれを受けた人がまた頑張る、というような連鎖的な反応が生まれます。
 
これによって「仕事はうまい具合に進み、皆のやる気もでるし、問題があっても補完される」というチームワークが生まれます。
また、それだけでなく自然と全体的に成長することができるのです。

 
 
ちなみに、チームがあるということはリーダーがいるということですよね。
 
ではリーダーの役割もちょっと考えてみましょう。
 
リーダーはもっともしんどいことを選んでやらなくてはならないし(リーダーが楽をしている状況で他のメンバーは頑張ろうとか思いませんから)、全体の動きと同時にメンバー一人一人をちゃんと見て、チームワークが生まれる状況を作らなくてはいけないのです。
 
まずは、皆にチームの目指す目的を伝えそれを実現するために必要な具体的な取組み(教育やツールなどの仕組み・仕掛けも)を伝えます。
それに加えてチームワークの重要性やその意味合いを伝えます。
 
具体的には全体のコントローラーとして機能し、良いところは褒め指導すべきことはしっかり理解してもらうように伝えて全体の軌道修正する、お互いにアドバイスや助け合いができやすいような雰囲気を作る、一人一人の状況を理解してときには仕事の量を調整する、そんな役割を担っているのです。

 
 
皆さん、一緒に仕事をするチーム(仲間、部門、グループ)について考えてみてください。チームワークは機能していますか?
 
文責 柴田祥子

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