11月, 2020 |

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第7回:視野を広げるプロフィットツリー


  
  
プロフィットツリー(Profit Tree)と言うと、利益をあげるためのツリーだから、利益至上主義の考え方と誤解してしまう人もいますが、決してそうではありません。“プロフィットツリーを意識する”とは、利益を出すためにはたくさんのやり方があり、決して身と心を削るコスト削減だけが解決策ではない、むしろ多くの広がりの視点を持つことを意味しています。

では、そもそも、なぜプロフィットツリーを意識して仕事をすることが重要かというと、会社に属する(自分で会社をする人も)企業人は新入社員も契約社員も、もちろん管理職の人も全員が単に言われたことだけではなく、積極的に自部門や自社の業績向上に貢献することが求められています。そのことを自覚している人たちも沢山いるでしょうが、具体的にどうすれば、効果的に貢献が出来るのかが解らないのが現状のようです。

上長から指示されたことを実践することを貢献と考えている人がいるかもしれませんが、それは当たり前のことです。自ら仕事の目的を考える、指示されたこと以上のことを提案し実践して効果をあげることが出来て、初めて“貢献”と呼ぶのです。

それではどのようにすれば、貢献できるのでしょうか。企業は収益を高めないと次の成長のための投資ができなくなるので、収益性を向上させることが重要になります。収益とは売上から売上をあげるために必要な費用を差し引いたものであることは誰でも知っていますよね。収益=売上-費用の関係をわかりやすく描いたものをプロフィットツリーと呼んでいるのです。

売上高営業利益率を増やすために出来ることは、実はいっぱいあるので自分なりに考えて提案してみると良いと思います~

大事なことは現場やお客様を知っている人が、プロフィットツリーを意識して部門や会社の業績を高めるために必要だと思うことを、どんなに小さなことでも恥ずかしがらないで(笑)提案することなのです。このツリーを意識して日常業務で気づいたことを提案し、効果のあることを実践することで成果につながり自分の属する会社というツリー(樹)が育っていくのだと思います。

皆さんにも意識してもらいたいと今回お伝えしたのは、プロフィットツリーを意識しだすと、仕事が楽しくなるし、自分の成長にもつながるし、周りにも認められます。ただ、誰かがやってくれるし、私は面倒だからいいやと自分がやらないと誰もやらなくなるし、仕事の楽しさも見いだせないのです。 
  
  

文責:齋藤顕一

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