第10回:プレゼンテーション
皆さん、お元気ですか?
テレワークする頻度が増えて、限られた時間のなかで正しく伝えることの重要性が増している中で、今回は、正しく相手に伝わるプレゼンテーションの考え方についてふれていきたいと思います。
ビジネスにおいてプレゼンテーションとは自分が言いたいことを伝えるのではありません
まず、そもそも、ビジネスにおいてプレゼンテーションとは自分が言いたいことを伝えるのではありません。相手が聴きたいと思っていることを、相手が理解しやすいように伝えるところにあります。
プレゼンテーションで目指すはプレゼンを実施して感動を与えること!
そのためには目的の理解、聞き手の理解から提案内容、見せ方の工夫が必須
プレゼンテーションにも流れがあります。各要素を分解し、強化することで全体の質を高めることができます。
① プレゼンテ―ションの目的を理解する。
② 聞き手がどのような人達かを理解する。
③ 内容の作成。要はなにかを意識して、答えらえる準備をする。
④ 会場の使い方や自分の見せ方を工夫する。発表資料の構成やデザインなども重要。
⑤ プレゼンを実施して感動を与える。目指すことはここ!
提案では、共通の課題認識を持つための提案の背景からはじまり、目的と提案、更には、それを提案する理由を合理的に証明することが重要
ビジネスにおける“提案”の目的は、自社の売上を増大させることに関する事項か、収益性を増大させることか、生産性を向上させることしかありません。そのため、提案資料の内容は次の項目を含める必要があります。
ー提案にいたる背景:そもそもの背景や共通課題認識。参加者を同じベクトルにそろえる
ー提案の目的と提案事項:提案目的と具体的な提案内容の呈示
-それを提案する合理的理由:納得されることが大事になるので定性情報だけではなく、数値データによって証明することが重要
話し手が話をしたい内容が必ずしも聞き手が知りたいこととは限らない
報告もプレゼンテーションの1つの形態。聞き手と話し手の間の関心事についてのギャップが大きいことが課題。話し手が一方的に自分の頑張ったことを主張したり、自分にとって大事なことを主張することが多くありますが、本来は、聞き手の関心事に答える内容が本来望ましいと言えます。
-聞き手が知りたいことは、
・会社の業績を高めることに貢献した事項
・会社の評判に大きく影響を与える事項
・うまく行かなかったことの原因と今後の対策
-話し手が話したい事
・一生懸命頑張っていること(当然なので誰も興味がない)
・自分にとっては大事なこと(人には大事でないことが多い)
・本当は言いたくないけど失敗したこと(これは聞きたい)
プレゼンテーションをする上で、話をするスピードに比べて読むスピードは圧倒的に速いので、大事なポイントだけ説明し、書かれている文章を読むのはさけることも大事ですね。要点を自分の言葉で話すことができると良いですよ。
どうですか?このプレゼンテーションにおける大事な考え方は、日常におけるちょっとした会話や報告などでも使えると磨かれますよ。この相手が知りたいこと、相手にとって価値あることを普段から意識してみてくださいね。
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