1月, 2010 |

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“流行”に左右されるのではなく自分の戦い方を見つける

値下げ競争が続き、企業の収益性を悪化させている。
有識者と言われている人達も景気落込みの2番底もありうるとか、経済の急降下の可能性もあるとかで、不安が増す。
そもそも、先のことはそう簡単には見通せないのだから、人が言うことに右往左往することはない。
まして、じっと首をすくめてなにかいいことが起こるのを待つのでもない。
不安を感じて心配しても好転することはない。
面白いことも、楽しいことも、嬉しいことも、どこかからやってくるのではなく自分から求めて行動しない限りやってこない。
それも仕方なしに行動する人に与えられるのではなくファイティングポーズを取って“戦いの姿勢をとる”人たちのみに与えられるのだ。

 
日本人の“流行”に対する感度の高さには驚く。
 
バブルにはみんなが踊った。
モツ鍋が安くて美味しいと言われるとモツ鍋屋さんが乱立した。
民主党が政権交代を叫び流れがそちらに向くと民主党に投票し始めた。
 
要は“ブーム”を感じると一挙にそちらの方向に向いてしまう。
だから、“流行っていなくても、流行っていることを感じさせることが重要なマーケティング施策”として捉えられているのだろう。
 
企業の値引きが企業業績を悪化させている。
経営者ですら“消費者は値引きをしないと買ってくれない”と無策の値引きを繰り返す。
 
値引きが企業業績を悪化させ、それが給料の削減につながり更に消費が低迷するというマイナスのサイクルを生み出す。
“消費者はともかく安いものしか買わないのだ”という“流行信仰”が企業をダメにする。
 
消費者も経営者も、価値の高いものにはそれに見合った価格があるとの認識を持つべきだ。
 
人は自分の生活を豊かにする製品・賞品・サービスにはお金を使う、時間も使う。
自分の豊かさは、“流行”から決定するのではなく、自分なりの生き方、考え方に左右されるのであって、人がどう思うのかではない。
 
いろんな人がいる。
いろんな顧客もいるし、いろんな上司もいる。
それぞれの人たちが言うことを参考にすることは大いに意味があるものの、それらの人たちの言葉に一喜一憂していたら自分を見失ってしまう。
 
心配事の多い2010年の始まりかもしれないけど、“みんなと同じことをしていたら安心だ”という“流行信仰”は止めるべきだ。
 
まして“自分が大事だと思っていることは誰からも支持されないのではないか”と臆病になる必要はない。
 
大変な時期であるがゆえに。 ファイティングポーズをまず自分に示して、自分を鼓舞する必要がある。自分が大事だと思っている考え方に自信を持つ。
 
そして、今までと同じ取組みをうまくやることを考えるよりは、 自分の価値観に基づいた新しい取組みをいくつか考えだして(それも出来ればしんどい方法)それに徹底的に取組むことだ。 そうすることで得られるものは大きいはずだ。

 
文責:斎藤顕一

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