5月, 2012 |

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人の生産性を高めて投資に対するリターンを大きくする(2)

人の生産性を高めるために、組織自身が取組まなければならない点について先月にざっと述べた。

今回は、人の生産性を高めるために個々人がどのようにしなければならないのかを考えてみよう。

仕事がすごく“はかどった”と感じるときがある。

その時を思い起こすと、大きく3つあることに気がつく(笑)。

一番目は、なんか知らんけど気分がすごく高揚していた時。

2番目は、人が随分と手助けしてくれた時。

3番目は、仕事を始める前にしっかりと段取りしたときだ。

高揚した状況というのは、嬉しいことがあったりした時、つまりは誰かとか何かをきっかけとして起こることが多いが、自分で高揚した状況を作ることも出来る。

仕事を“やらせられている”と考えるのではなく、この仕事をすることで“なんやかんや、結構、人のために貢献できることやってんや”とか、“これでまた自分の成長に大いに役立つぞ”とか、すごい勢いで仕事をやり遂げている姿をイメージするとか、前向きに考えることで、結構高揚した気分になることができる。

ともかく、楽しいぞ、面白いぞと~と自分に言い続けることだね。

人の手助けを得た場合は当然、自分の仕事量が少なくなり、自分ならではの仕事に集中できるというメリットがある。

ただ、面白いことに、“高揚した気分”にある人が手伝ってくれるときと、そうでない人の場合(単なる仕事の上下関係だけで仕事を手伝ってくれる)では生産性に大きな違いをもたらす。

まして、嫌な気分で仕事をする人が手伝ってくれたりすると、自分の生産性も急落する。

とするとやっぱり人を大事にして大事にされることが、いかに重要ということだね。

仕事の段取りのやり方はいろいろあるだろうけど、やっぱり終わりの時間をまず決める、終わりの時間のアウトプット目標を明確にしておく、そして時間内に、その目的を達成するために、どのように仕事を進めるのかを考えておく。

これだけで、大きく生産性を高めれると思うけどな~

個人の生産性を高めるというと、なんか「ぼろくそに働けよ!」と言われているように思う人もいるかもしれないけど、そうではない。

生き方にめりはりをつけてもっと人生を楽しみながら、会社にも大きな貢献することを意味しているのだ。

お客さんにも喜んでもらえる、会社にも喜んでもらえる、生産性をあげることで自分が自由になる時間を産み出すことで、家族にも友達にも喜んでもらえる。

もちろん、自分が一番喜ぶためなんやね。

生産性をあげるためには楽観的になることが不可欠要素。

楽しいぞ~面白いぞ~と自分に言い聞かせるのはひょっとすると自己催眠の世界かも(笑)。

でも、“つまらない人生をおくっている”と嘆き悲しむ人より、はるかに魅力的に思われるのではないのかな。

楽しんで仕事をしている人の手助けをする人も、楽しんで仕事をするだろうし、“楽しみながら”が生産性向上の大原則なんだろうね。

仕事を始める前に、どのように仕事を進めて行こうか、と考える時間は無駄に思うかもしへれへんけど、実はすごく大事やと思う。

なんとなく仕事をするとか、今までのやり方をただ続けるということではなく、仕事の目的をまず考えて、その目的を実現するために必要な“作業の流れ”をいちど整理してみると、結構、生産性を高めるうえでの改善点が出てきたりする。

ちょっと、試してみたらどうかな。

文責:齋藤顕一

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