5月, 2010 |

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コミュニケーションは伝える意思と気配り

コミュニケーションのとり方には、自分から相手に対する働きかけである、 「挨拶」、「相談」、「連絡」、「報告」、 そして誰かからの働きかけに対しての「挨拶返し」、「質問への応え」、「考えに対する感想や意見」などがある。
自分から相手に対するコミュニケーションのとり方については 「ほう・れん・そう、がしっかりできるように」と言われるぐらいその重要性は説かれているし、 不十分であるものの人は割と気を使う。
しかしながら、 誰かの働きかけについてのコミュニケーションのとり方が素晴らしい人は極めて少ない。
要は、返事が遅い、返事をしない、質問に答えていない、考えを伝えない、 など“双方向”であることがコミュニケーションの原点であるにも関わらず、 多くの人が出来ていないのだ。
自分からの働きかけは一生懸命でも、 人からの働きかけにしっかりと応えることができるかどうかで、 その人たちの“人と仕事をする能力”を垣間見ることができる。
双方向のコミュニケーションの重要性を理解しない人が役員や社長レベルであると、 会社全体がコミュニケーションの悪い会社になってしまう可能性が高くなるので、 1人1人が“応え方”について十分意識して行うことが重要となる。

 
コミュニケーションは自分と自分以外のやり取りが多く、 その量だけではなく、質も場所も重要という話は、以前この語録でもお伝えした(https://forsaito.co.jp/topics/200609.html)。
 
昔は手紙や固定電話でのやり取りが中心であったため、どうしても“返事する”には随分と時間がかかったし、 そのことを余り気にしていなかった。
 
ただ、近年はインターネットや携帯メールがあることや、仕事のスピードが求められるため、 すぐ反応することが極めて重要になってきた。
 
誰かから連絡されてきた内容がたとえ、 考えたり調べたりするのに時間がかかる場合ですら、 「受信確認とどれぐらいの時間が必要なのか」という連絡は不可欠ではないかと思う。
 
また、“返事しないこと”が“拒絶”の表れであるとは“一般の認識”であったとしても、 やはり明確に“NO”であることを伝えるほうが、コミュニケーション上は“良し”とされると思う。
迷惑メールに入っているかもしれないし、なんらかの理由で見ていない可能性があるからだ。
 
結局、知っている人とのやりとりの場合は、 どれだけ相手の人に対する“伝えようとする意思”と“気配り”を持っているかで コミュニケーションの良し悪しが決定されるということだ。
 
口先でいくらコミュニケーションが大事と言おうが、 相手に働きかけることはもちろん、相手の働きかけに応えることができないと、 それは人とのつながりを軽視していると取られてもしかたがない。

 
文責:斎藤顕一

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