自分を成長させる・仲間とともに高め合う |

カテゴリー: 自分を成長させる・仲間とともに高め合う

忘年会ではなく望年会を開いてみる

12月になるとクリスマス音楽が流れ、忘年会の獲得を目指して飲食店は多いにはりきり始める。
確かになんとなく楽しくなる季節であり、知り合いたちもクリスマス会や忘年会の予定はほぼ決まりつつあるようだ。
そもそも忘年会ってなんだろうね。辞書には年末にその1年の苦労を忘れるために行う宴会と書いてある。
でもよく考えてみたら“苦労することで自分の成長を高めよう」と考えている人にとっては、忘年会はむしろ望年会でなければならないはずだ。
この機会にこの1年を振り返り、どんな新たなことに取組んだのか、それで十分だったのか、なにが上手く行ってなにに苦労したのか、どんなに楽しいことを経験したのか、それらからなにを学んだのか、そして来年にはどのように活かすのかを考えるべき良い機会を作るべきではないかと思う。

 
忘年会の意味がなんてあろうとも、仲間と集まり、美味しいものを食べたり飲んだりしながらおしゃべりをすることほど楽しいことはない。
お誕生日会や、クリスマス会などのお祝い会は会合の名前自体がお祝いなので、なんとなくうきうきもする。
 
これが、忘年会となると、どうも後ろ向きに感じれて仕方がないのだ。
苦労話に加えて、上司の悪口を言ったり会社の問題点ばかりを並べ立てたりしても、気持ちのはけ口になったとして聞いている人にとってはきっと気分も良くないだろう。
 
とすると、楽しいお話はもちろんではあるけど、むしろ過去1年の自分の生き方を振り返って、どんな新しいことに取り組んで、そこからなにを学んだかを話したりすることはきっと面白いのではないのかな。
 
取り組む対象としては、自分に対してなにを課したのか、お客さんに対してなにをしたのか、また人に対してどんなことをしたのか、の3つなんかはどうだろう。
 
ぼくの場合、体重を10%落とすことに取組み成功した、お客さんである問題解決を学ぶぼくの生徒たちが知り合い学びあう「ようは会」を立ち上げ会合をもった。
 
この活動は来年以降、年3~4回ぐらいのペースですすめたい、また人に対してはボランティアで参加しているICU同窓会や法人理事会の理事として新たな活動を始めたことだろう。
 
楽しいことはいっぱいあるし、反省すべきこともいっぱいあるけど、来年は今年よりも“もっとチャレンジング”な年になるのは間違いない。
来年がホントに楽しみや!

文責:斎藤顕一

斎藤顕一語録の著作権はフォアサイト・アンド・カンパニーにあります。
無断転載はご遠慮下さい。

大きな壁も「勇気ある最初の小さな1歩」で越えることができる

問題解決法を学んでいる学生が最初に迎える大きな壁はどうも情報を集めてそれを分析するところにありそうだ。
問題解決の考え方とかフレームワークをどう使うかなんかは、「目から鱗が落ちたぞ~」とか「な~るほど、こんな考え方もあるんや~」というように、今までの考え方にちょっとした“刺激”を与えるかもしれないけど、「情報を集めて分析する」というのは、それまでの“考え方”を知ることとは全然違う世界に突入することになる。
それは、最初に学んだことは“考える世界”だったのが、実務の世界に入ることを求められると同時に、それらをベースに考えることを求められるという二重にしんどいことだからなのだ。
今まで情報を集めたこともない人にとって、“価値のある情報を収集せよ、そしてそれらの数字をチャート化して、なにが起こっているかを説明しろ”と言われても、“目が点”になるぐらいだろう(笑)。
問題解決力を身につけ会社の業績をあげるためには、事実をどれだけ理解できるかにあるため、どうしても情報を集めて分析するプロセスが必要でそれから逃げるわけにはいかない。
 
ではどのようにその大きな壁を越えるか?
ここで理解して欲しいことは、実は“大きな壁も、小さな壁が重なりあっているだけなのだ。
だから、恐れないで、まず自分達が知っているすぐ手に入るデータをチャート化することから始めるのが良い。
最初は越えるべき壁が”富士山“のように思えて「こりゃ、あかんで~」と思うのではなく、まず東京は港区にある愛宕山から始めるみたいなもんや(笑)。
”びびる“のではなく、まずチャートを書いてみて、そのチャートをじっくりと眺めて考えてみる。それが分析の始まり。
そこで”なんでこうなってんの?」という疑問を持つことが重要。
その疑問に答えるために、また数字を集めてチャートを書いてみる。
それを繰り返しているうちに、気が付いたら富士山の頂上におった~ということや。まずは最初の勇気ある一歩を踏み出すこと、そして2歩3歩と進んで行くことが重要なんやね。

 
コンサルティング会社を目指す人が最初に受ける洗礼は、“目的はこんなことで、それを満たすために、これこれのデータを集めてチャートを書いて、発見したことを説明してや~”という作業。
そんなデータがどこに出ているのかをまず知るのが最初。
 
それが見つかったらなにが起こっているかを理解するために、チャート化(ビジュアル化)して考える。
それを繰り返し、重要なことについては深堀していく。
最初は時間がかかるけど、今まで知らなかった事実を発見し、どこに機会があるかがわかり始めて面白さを感じ始める。
 
最近はコンサルティングだけではなく、企画部門のようなスタッフ部門は当たり前としても、営業部門のようにライン部門でもこれらの作業が出来るように学び始めた。
事実をデータとして分析することのみが、ビジネスにおける“宝の山”を発見できることに気がつき始めたからだ。
 
“宝の山”は簡単には発見できない。
良い話には必ずと言っていいほど、最初に非常にしんどい難関な道が待っている。
 
この場合は、良いデータを探し、それを分析するという作業なのだ。問題解決の道を歩み、宝の山を発見しようとする人には避けて通れない道であるため、ともかく前に進むしかない。
 
“データを集めて分析する”と聞いただけで、そのような経験をしたことの無い人には、流れの早そうな川にパンツだけで飛び込むように思うためなのか(笑)、川にも入らない人が結構いる。
川に飛び込んでも、川での効果的な泳ぎ方を実践しないため流される人も確かにいる。
 
最初は緩やかな流れに乗り、そのあとでちょっと急な流れに入るようにすればいい。そのうち、楽に川くだりができるようになる。
 
“情報を集めて分析する”という困難な作業も、誰でも取組めるところから、徐々に取組めばいい。
データを集めることが大変なら、自社のすぐ取れるデータをチャート化して考えることから始めたらいいだろう。
 
1枚のチャートになぜそうなるのかという疑問を持ったらしめたものだ。
それは川の流れに乗り始めたことを意味しているのだ。
 
まずは未知のことに対しては、最初から諦めるのではなく勇気を持って取組むことだ。
1歩2歩3歩。そうすると、何10歩先か、何百歩先かに“宝の山”が見えてくる。それまで、地道に歩き続けることが大事なのだ。

 
文責:斎藤顕一

斎藤顕一語録の著作権はフォアサイト・アンド・カンパニーにあります。
無断転載はご遠慮下さい。

知のネットワークを広げ、心のネットワークを作る

本を読む、学校での講義を聴く、仲間や先輩のプレゼンを聞く、友達や知り合いと話をする。
そうすると、自分が知らなかったことを知ることが出来たり、おぼろげに感じていたことが人の言葉を聞くことで明確になったり、今までそんな考え方をしたこともないことに気づかされ感動したりする。
ここで終わってしまうと、自分の閉じた世界で終わってしまう。
それらの新しい考え方に触れることで、一度その考えを自分でも試してみようと行動してみる。
行動してみることで、初めて人から聞いた言葉に対してその正しさに確信を持つようになる。
そうするとまたその人たちの言葉に触れたいと思うようになる。

 
そのような同じ気持ちを持った人たちがいつの間にか気がついたら集まっている。
知のネットワークの始まりだ。
その時点で知識は知恵に変わっているだろうし、お互いの知恵に対して敬意をいだくようになり、そこに心のつながりが出来始める。
そこには今まで過ごしてきた環境も、学校も、職場も、年齢も、性別もなんら関係ない。
そのつながりは、学校や職場での同窓であることから始まるということよりも、自分を成長させたいと願っている人たちの集まりの中から芽生えるのではないかと思う。
そんな集まりがいっぱいあればきっと楽しいなと思うし、世の中はもっと良くなりそうな気がする。
そんな機会をみんなが作れるようになるとすごいと思う。

 
異業種交流会なるものには出かけないのだけど、聞くところによると名刺を交換し、自分の会社の売り込みをすることに一生懸命みたいらしい。
 
同窓会の集まりに行くと思い出話や今どんなことをしているのかなどに話の花をさかせる。
友達に会うと共通の話題が多いために会話は盛り上がる。
 
これらのことを懇親目的のネットワークづくりと呼ぼう。
 
知的なネットワークは、もちろん自分からそのネットワークの一端を担おうと思わない限り参加できない。
ネットワークの一端を担うためには、自分の知的レベルが他人にどう思われていようが、自分自身が一生懸命考えたこと、また感じたことを人に伝えていく必要がある。
 
懇親目的のネットワークでは自分をちょっとかっこ良く見せることもあるだろうけど、知的ネットワークに参加する意味は、“自分なりを表現すること”が大原則。
 
自分の成長を志向している人にとって“正解の考え”は存在しておらず、いろんな人のいろんな意見や考えから、自分にとっての意味合いを考え、自分の考えを正したり確信をもったりする。
 
だから着飾る必要もないし、人の賛同を最初から求める必要も無い。
名刺に書かれた会社の名前や肩書きも最初はなんか意味がありそうだけどそれだけで終わり。
人は会話の中に、その人の魅力を見出す。
 
大事なことは自分の素直な考えを表現し、人の意見に耳を傾け、自分が貢献できそうなことについては提案すること。
人のために尽くそうとする人には確実に人から助けられる。
 
このような関係が出来たときに、気がついたら心のネットワークが形成されており本当の信頼関係ができているのだろう。
 
まず、知のネットワーク作りに参加することから始めたらどうだろう。
 
文責:斎藤顕一

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無断転載はご遠慮下さい。

苦しい時こそ自分を見直してみる良い機会

東日本大地震で被災された方々の苦しみは想像を絶するものと思います。
心からお見舞い申し上げます。
今回の経験したことのない大地震にみんなが苦しんでいる。
さらには、計画停電、交通網のマヒ、ガソリンや食料・飲み物の品薄、そして断続的におとずれる余震。
福島原発のニュースはさらに不安をかきたてる。
そんな中にも関らず、苦しんでいる人達をさらに苦しめているシーンを見る。
東京電力や政府を詰問したり被災者の気持ちを理解できないで無神経な発言をするジャーナリスト、計画停電を批判する人、節電することを怠るひとたち、必要以上の生活物資を購入しようとするひとたち。
「批判するなら提案をするべきだ」、という議論も正しいが、自分中心の提案をすることで、さらなる苦しみを他人に与えている人もいる。
このようにみんなが苦しんでいるときこそ、自らが育んできた知力や人間力を発揮して、自分を励まし周りの人達を励ますと同時に、自分なりにできることを行うべきなのだ。
自分の考え方や行動の仕方を振り返り、間違いがあればそれを改め、人のために貢献できることに喜びを見出すことが大事なのだ。

 
自分が苦しい状況に陥ったときに、自分の不幸を嘆いたり、誰かを批判し責任を追及したり、自分中心の提案や行動をしてしまう人も多いが、それらはなんら建設的なものを生み出さないし、結果的にさらに苦しむ人達を増やしてしまうことにつながる。
 
被災された人達や余震による被災を心配し、さらに福島原発の問題に不安を持つのは自然の成り行きではあると思うけど、そこからスタートすると“心配度”はますます増大し気分はふさいでしまう。
 
現実を直視することは大事であるけど、心配や不安感だけを持つのではなく希望をもって前向きに行動することしかない。
 
「自分たちならみんなで一緒に乗り越えることができる」と信じて、自分を励まし、周りの人たちを励ますことが非常に重要になるのだ。
声をかける、電話をする、メールを出してみる、それらのちょっとした行動が人に小さな幸せを感じさせることができる。
 
苦しい時こそまさに人間性が問われるのだ。
人の苦しみに無関心になっていないか、必死になって努力し問題解決に取り組んでいる人達を非難していないか、自分中心の提案だけをしていないか、電気や資源を今までと同じように使っていないか、言うだけで行動していないことはないだろうか、などを自分に問いかけ、もし間違いがあったらそれらを正すための努力をする。
 
そして人のために尽くしてみる。
 
そうすることで、日本が立ち直れることに貢献できるだろうし、きっとそのことに本当の幸せを感じるはずだ。さあ、やってみよう!

 
文責:斎藤顕一

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お誕生日には新しいことをしよう

お誕生日をお祝いしたりされたりする人は多いし、その機会に自分の新しい1年の抱負とか 決意表明をする人も結構いるのではないだろうか。
人が元旦や誕生日などの節目、節目で 「今までの自分と違う新しい自分」に向って進んでみようと考えるのは素晴らしいことだと思う。
会社の成長も、個人が自分の成長を実感するためにも、必要なことはきっと新しいことに 取組み続けることだろう。
自分の誕生日を新しい飛躍の機会としてとらえ、今までやって いなかった新しいことに取組んでみたらどうだろう。
語学を学ぶ、山歩きを始める、 俳句をはじめる。なんでもいいのだ。
新しいことをすることの意味は、新しい友人が増える、 気分転換になる材料が増える、集中して取組み、変化する自分を見る機会が増える、など 良い点が沢山ある。
少々出費が増えたり、人生の時間の配分が変わるだろうけど、面白みの ない人間になったり、孤独な人間になるよりはるかに意味のあることだ。

 
 38歳になったころ、あるきっかけで「仕事だけが人生じゃないはず」ということに 初めて気がついた。
 
そうかと言って仕事を一生懸命するのを止めたわけではない。
自分の 誕生日をきっかけに、忙しい仕事に加えてまったく新しいことに取組むことを始めたのだ。
 
週末にテニスを習いに行ったり、自動二輪、小型船舶の免許をとったり、ともかく毎年 新しいことに取組む。
新しい知識を得て、試してみて感心したり、奥が深いと感動したりする。
もちろん、自分にはやっぱりむいていないことを理解できたりもする。新しい知り合いも増える。
 
もちろん、週末の趣味になるので、まずモノにはならない。
ちょっとかじって、喜んでいるだけ なのだ。
 
その程度のことなのに、今まで続けてきてなにが良かったのか。
 
新しいことも取り組む のだから、もちろん楽しいに決まっている。
話題も豊富になりどんな年齢の人とでも話を続ける ことができる(と思っている)。
いつも初心者からスタートするので「謙虚」にいることができる。
 
なによりも、自分でよいかもな~と思っていることは「新しい取組みを少しでも“自分のモノ” になるように、自分自身に対して戦う姿勢をとり続けることができること」だろうと思う。
 
成長し続けるように努力する企業も人も魅力的だと思う。
 
企業を成長させることができるのは、 もちろん自分を成長させることに喜びを感じている人達であるはずなので、自分もそうなれる ように毎年の誕生日には新しいことに取り組み続けたいものだ。

 
文責:斎藤顕一

斎藤顕一語録の著作権はフォアサイト・アンド・カンパニーにあります。
無断転載はご遠慮下さい。

スケジュール管理とは自分を律すること

スケジュールを管理することはなかなか難しい。
私が教えているE-Learning の場合も、 モデルスケジュールがあって無理のないような設定がされていても全員が守れているわけでもない。
クライアントの製品開発スケジュールも遅れがちだし、役員や顧客に提案する資料の作成も 発表当日までぎりぎりの状態で作成する人たちも多い。
要は一度決められたスケジュールを 守りながら作業を進めることは難しいということだ。
なぜそうなるのか。
①スケジュールを守ることの重要性と守らないことのディメリットを本当に理解していない。 ②スケジュールの立て方に問題がある。 ③時間の守り方を工夫しない、の3つがありそうだ。

 
計画通りに仕事や勉強を進めることができない、 もっと時間があれば質の高いものが出せるのに、など時間管理に関する悩みは多い。
 
時間は平等で、誰に対しても同じ長さの時間を提供してくれる。
違いは、その同じ時間をどう使うかで充実した生活を送れるか送れないかだけ。
 
さらには、“スケジュールが守れる”ことは、自分の行動の基盤となる“強い意思”を しっかりとコントロールしていることを意味しているため、その人に対する信頼度と大きく関係してくる。
 
まず、時間をマネージ出来るということは自分の“人生の質”を決定することにつながるし、 人からの信頼を受けることにもつながるので、重要視して取り組むべきということだ。
 
面白いことに、決められた締切り前に余裕を持って提出された資料の質は高いことが多い。
 
これは決められた時間に対して、自分なりのスケジュールを設定し、それを守るための工夫 をしているので、“質の向上”に時間をうまく使えるからだと思う。
 
企業も学校も“締め切り”が設定されるため、その締め切りまでに、誰が、なにを、どのタイミングで やらなければならないか、のスケジュールを最初に作成する必要がある。
 
私の場合、クライアントへの 発表資料はプレゼン当日を目指して作成するのではなく、プレゼン1週間前に完成を目指して プロジェクトスケジュールを作成することにしている。
 
そのスケジュールには、1週間ごとに“なにをやるか” ではなく“どのようなことがわかりたいか”という考えで作成する。
 
例えば、“競合に関するデータを集める”のではなく“競合A社が自社にとって脅威であるかどうかを 見極める”というように、作業領域とアウトプットがわかりやすいように設定する。
 
もちろん1週間ごとなので“金曜日”までに実施することをスケジュール化し、翌週の月曜日には しない。
月曜日にすると週末にも仕事をせざるを得なくなり質を下げてしまう可能性が高まるからだ。
 
E-Learningの場合は、毎朝5時から90分やる、通勤時間でやる、帰宅してから寝る前の1時間は 勉強にあてる、土曜日の午前中はすべて学びにあてる、金曜日の夜と土曜日の午後は遊びに 専念する(笑)というように、具体的な曜日と時間帯を決めて、自分なりの行動のリズムを作ることが 効果的。
 
また仕事でも勉強でも、ともかくやるべきことに取り組む「最初の出だし」が重要。 最初から集中して取り組むことは難しいので、無理やりにでも資料や教材を目の前において、 ともかくスタートする。
それこそパソコンのスイッチを入れて、ファイルをクリックして、作業や学習に 取り掛かる体制に持ち込むことだ。
 
気持ちが逃げたくなる時が多いので、大事にしている“標語”に 目を向ける、怖い先生や社長の写真を目の前に貼る(涙)、頭を活性化させるチョコレートとコーヒー セットを準備するとか、ハチマキをするなり、自分なりの“勝負モード”を作ることだ。
 
「やる気になった時にやろう」というのが最悪のパターン。
いつまで経っても始めることができない。
 
一度、決めたスケジュールが途中で守れなくなる可能性が出てきたときには、早急に遅れを 取り戻すことが大事。
放置しておくと、だんだん遅れが激しくなり取り返しがつかなくなるからだ。
 
遅れている場合は、お遊びの時間を犠牲にすることを自分のルールにしておくのも良いだろうし、 予定したより多くの時間を作業や学習にともかく投入してみるのもひとつ。
 
もともと、自由気ままに生きるのが人間の本性だとすると、 決められた時間とか自分で決めた時間を守るためには自分を律することしか方法がない。
 
仕事や学びにおいて成果を出すためにスケジュールをどのようにマネージするかのスキルを得ることは 一生ものとして重要ではあるが、“自分を律することができる”ことが一番大きな収穫と言える。

 
文責:斎藤顕一

斎藤顕一語録の著作権はフォアサイト・アンド・カンパニーにあります。
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元気になるためにはちょっと努力が必要

人と話をしたり、メールのやり取りをしていて気がつく表現に「元気をもらいました!」というのがある。
私自身も人に会ったり、良い本を読んだりしたときに、「なんかエネルギーが湧き出てきてもっと頑張ろう」と感じることがある。
当然ながら元気になるほうが落ち込んでいるよりははるかにいいし、周りの人に与える影響も大きく違う。
人は基本的に孤独な仕事の仕方をしているため、気分がふさぎがちになる。
気分を変えるために“環境を変える”ことは誰でも出来ることであるが、“元気になる”ためにはちょっぴり努力が必要となる。
意識的に元気になるには個人差があるものの、“考え方を自分でコントロールする”、 ことと“元気になれる機会を敢えて求める”ことで元気になれるのではないか。

 
気分転換に散歩をする、お茶を飲む、森林浴をする、趣味にうちこむ、などなど、人は気分転換の方法を自分なりに持っている。
 
私にとって、気分転換とは“マイナスになりつつある気分を元の状況に戻す”ことであって、 元気になることは“マイナスの状況を一挙にプラスの状況に大きく変える”ことだと思っている。
 
そうするためには、ちょっと積極的な取り組み方が必要となる。
考え方のコントロールとは、 “意識的に元気なる言葉を考え、声に出して自分にいい聞かせること”。
 
普段、仕事に精一杯頑張って取り組んでいる人が“更に頑張らねば”と考えることは、 緊張をさらに強いることになるため、気分をマイナスにさせる。 スポーツ選手が“楽しみます”と言う言葉を自分にかけて、競技に臨むのも元気にさせる方法。
 
仕事に疲れて後ろ向きになったときに、“この仕事から自分はこんなことを学んでいるのだ”と前向きに考えたり、 “結果がうまく行かなくても、最大限に努力した結果であり、 自分を支えてくれ大事にしてくれている家族や同僚・部下がいる”と考えることで気分が休まり前に進む勇気がもれる。
 
逆境の時に、うまく行かないことを嘆いたり、人に八つ当たりするのは、気分転換ですらなくもっと“マイナス”が膨らむことを意味している。
 
逆に、つらい状況を、“自分を強くしてくれる絶好の機会”とその状況を敢えて受け入れ、積極的に解決に取組もうと考え行動すると、 妙に元気になるから不思議だ。
 
それでも元気になれなかったら、“まさに元気をくれそうな人”に会うに限る。
 
その“元気オーラ”を発している人達には共通点があるように思える。
楽観的であるし、前向きであることは言うまでもないけど、 決してスーパーマン(ウーマン)ではない。
 
生き方の軸足が定まっていて、大変だろうな~と思えることに一生懸命取組んでいる。
成功確率を高める方法を考え、声を大にして人に話しかけ、自分がそれを実践している。
 
それぐらいなら、自分も“元気印人間”に成れると思いません?

文責:斎藤顕一

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無断転載はご遠慮下さい。

“流行”に左右されるのではなく自分の戦い方を見つける

値下げ競争が続き、企業の収益性を悪化させている。
有識者と言われている人達も景気落込みの2番底もありうるとか、経済の急降下の可能性もあるとかで、不安が増す。
そもそも、先のことはそう簡単には見通せないのだから、人が言うことに右往左往することはない。
まして、じっと首をすくめてなにかいいことが起こるのを待つのでもない。
不安を感じて心配しても好転することはない。
面白いことも、楽しいことも、嬉しいことも、どこかからやってくるのではなく自分から求めて行動しない限りやってこない。
それも仕方なしに行動する人に与えられるのではなくファイティングポーズを取って“戦いの姿勢をとる”人たちのみに与えられるのだ。

 
日本人の“流行”に対する感度の高さには驚く。
 
バブルにはみんなが踊った。
モツ鍋が安くて美味しいと言われるとモツ鍋屋さんが乱立した。
民主党が政権交代を叫び流れがそちらに向くと民主党に投票し始めた。
 
要は“ブーム”を感じると一挙にそちらの方向に向いてしまう。
だから、“流行っていなくても、流行っていることを感じさせることが重要なマーケティング施策”として捉えられているのだろう。
 
企業の値引きが企業業績を悪化させている。
経営者ですら“消費者は値引きをしないと買ってくれない”と無策の値引きを繰り返す。
 
値引きが企業業績を悪化させ、それが給料の削減につながり更に消費が低迷するというマイナスのサイクルを生み出す。
“消費者はともかく安いものしか買わないのだ”という“流行信仰”が企業をダメにする。
 
消費者も経営者も、価値の高いものにはそれに見合った価格があるとの認識を持つべきだ。
 
人は自分の生活を豊かにする製品・賞品・サービスにはお金を使う、時間も使う。
自分の豊かさは、“流行”から決定するのではなく、自分なりの生き方、考え方に左右されるのであって、人がどう思うのかではない。
 
いろんな人がいる。
いろんな顧客もいるし、いろんな上司もいる。
それぞれの人たちが言うことを参考にすることは大いに意味があるものの、それらの人たちの言葉に一喜一憂していたら自分を見失ってしまう。
 
心配事の多い2010年の始まりかもしれないけど、“みんなと同じことをしていたら安心だ”という“流行信仰”は止めるべきだ。
 
まして“自分が大事だと思っていることは誰からも支持されないのではないか”と臆病になる必要はない。
 
大変な時期であるがゆえに。 ファイティングポーズをまず自分に示して、自分を鼓舞する必要がある。自分が大事だと思っている考え方に自信を持つ。
 
そして、今までと同じ取組みをうまくやることを考えるよりは、 自分の価値観に基づいた新しい取組みをいくつか考えだして(それも出来ればしんどい方法)それに徹底的に取組むことだ。 そうすることで得られるものは大きいはずだ。

 
文責:斎藤顕一

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自分なりの原理原則を作る

自分を成長させるためにも、正しい意思決定を行うためにも、「常に正しいモノの考え方と行動を意識する」ことが重要となる。
今まで人から学んだ自分の考え方とか行動の仕方をただ継続するのではなく、「常に何が正しいか」を考え行動することが 自分をより価値の高い企業人へと進化させることになる。

ぼくが考える原理原則は、書籍や他人から借りてきた言葉ではない。
実際に自分が行動し、正しいと確信できたことを自分なりの原則とすることが重要ということだ。
そうすると、常に地に足のついた 考え方と行動が出来るようになる。

今月は、僕が、これまでの人生を通じて原理原則としているキーワードを紹介したい。

 
【自分を成長させる7つの鍵となる言葉】
 
-Mission(使命に忠実になる)
 企業の使命だけでなく、自分の生き方を決めて忠実になるということ。
 
-Problem Solving(問題解決能力をもつ)
 本質的問題を発見することで、解決能力を高めるわけや。
 
-Customer Oriented (顧客中心主義)
 言わずもがな、上司も取引先も、エンドユーザーも顧客であり彼らの期待値を
 理解することから始まるということ。
 
-Productivity(生産的な仕事をする)
 遊びはゆっくりでもええけど、仕事はみんなで取組んでいるので、1人1人が
 質の高い仕事をスピードをあげて取組むことで、お客さんの変化のスピードに
 追いつくこと。
 
-People Development(人材を育成する)
 自分の成長は人の成長に関ることで始めて可能となる。
 
-Ownership(自己責任を果たす)
 逃げない、人のせいにしない。自分で完結させるということ。
 
-Enjoy your job and your personal life (仕事を楽しみ、人生を楽しむ)
 生きてて良かった!と思うには、仕事も楽しみ、それ以外の生活も大いに楽しむ
 ことが不可欠。その切り替えができるかどうかが重要。
 
 
【自分の活動成果を高める10の行動原理】
 
1.自社の取り扱っている製品・商品をただ売る方法を考えることはしない。
  それは誰でも行える営業活動。 顧客の満たされていないニーズを理解し、
  求められているモノを提供することをまず考える。そして自分の製品・
  商品でどのように対応できるかを考える。
 
2.顧客の購買部だけを訪問しない。
  むしろ、ユーザーの購買行動を評価している部門の意見をも聞く。
  そして、市場のデータを併せて評価した上で
  どんな営業上の打ち手を取るべきかを提案する。
  提案して初めて自分の価値を理解してもらえる。
 
3.自分の考えを人に押し付けることは止める。
  自分の経験や考えが常に正しいとは限らない。
  顧客を熟知している現場のスタッフの意見にも耳を傾け、質問してみる。
  市場の変化を感じたら決められていた施策についても変更提案をする。
  市場の変化のスピードは自社よりも圧倒的に速いことを知る。
 
4.顧客あるいは上司から言われたことをそのまま受け入れない。
  顧客や上司が常に正しいとは限らない。目的や背景を理解するために質問し、
  一緒に新たな選択肢を考えて提案してみる。
 
5.わからないことを絶対に放置しない。質問してその度その度に解決しておく。
  質問しないことが仕事の質を大幅に低下させていることを知る。
  「それはどういうことなのか?」「なぜなのか?」
  「どのようにしてそれが出来るのか?」といった質問を行い続ける。
 
6.誰かが言っていたこと、本に書いてあったこと、誰でも言える一般論は言わない。
  それらは価値を持たないし、価値ある行動をする上でまったく参考にならない。
  自分が体験し、学んだこと、確信したことを語ることができると
  人の信頼を獲得できる。
 
7.思いつきでのコミュニケーションは行わない。

  考えるとき、話をするとき、文章で考えを表現するとき、自分が行動するとき、
  すべて順序を意識して行う。
 
8.いや”なことから絶対に逃げない。むしろ、正面から取り組む勇気を持つ。
  一度逃げると、いつも逃げるようになり、人を非難することで自分を正当化する
  ようになってしまう。
 
9.自分が正しいと思ったことは提案して実行する。
  「やっていません」がいちばん問題であり、
  一度決めたら必ずやり遂げることを目指す。
 
10.社内の人にも、お客さんにも、愛情と熱意を持って接する。
  周りの人に常にプラスの影響を与えられているかを自分に問いかける。
  利他主義を貫き、自分から与えない限り、人からは与えられることはない。
  無関心はマイナスの影響を与えることも知っておく。
 
文責:斎藤顕一

斎藤顕一語録の著作権はフォアサイト・アンド・カンパニーにあります。
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どのように生きたいか、何をしたいかを考える

新年を迎えるにあたり、今年はどのような生き方をしようとしているのかを、自分に語りかけてみることにしたらどうだろう?
中には、この世界的不況の中で、悪いのを他人のせいにして、亀のように頭を隠してじっと我慢しようと考えている人もいるかもしれない。
世の中のことは誰かに任せて、自分の好き勝手にしようとしている人。
盲目的に他の人がやっていることだけをやっておこうと考えている人。
自分の昨年の行動だけを振り返り、反省し正そうとしている人。
そんな中で、本来の生き方はどうあるべきかと考え、その生き方を試してみようとしている人もいるはずだ。
新年や、年度替りの時や、誕生日のように、新しい始まりの時にやってみるべきことは、 今までの生き方にこだわるのではなく、どのように生きればよいかを考え、それをどのように実行するかを決めることだと思う。

 
【解説】
 
不況だ!大変だ!と騒いで守りに入っても業績はあがらない。
人に頼っていても、自分が実現したいことはかなわない。
 
今の時代のように経済的に大きな問題をかかえ、人を大事にしないことがギスギスした人間関係を生み出し、 自分に自信が持てず、生きがいのある人生だと感じられない時であるからこそ、 自分を見つめなおしてみるのにいい時期なのだ。
 
自分が成しえたいことを整理し、実現するための方法を考え、積極的に行動し、成果を確認し修正を加えて精度の高い考えや行動に進化させる。
まさに個人が成長すると部門が成長し、会社が成長し、社会が成長するのだ。

 
 
この不安な時代の始まりのときこそ、自分の生き方の軸足を決め、人の利益になることを考え、 今までとは違う新しいことに取組んでみることが希望を生み出すのだと思う。
 
文責:斎藤顕一

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成長によって得られる3つの資産

自分を磨き続け、自分を成長させるのはなんのためか? 
それは“資産形成”に他ならない。
“資産”とはなにか。3つある。
良い家族や友達また仲間を得ることが1つ目の大事な資産だ。
2つ目は知識であり知恵という資産だ。
そして、3つ目にその結果としてくるのが金銭的資産だと思う。

(斎藤顕一)

 
【解説】
 
私は、いろんな所で「企業業績を継続的に高めていくためには、戦略的な施策や戦略立案のためのインフラの構築は不可欠である。
 
しかし、もっとも重要なのはそれらの取組みを実現させる“個々人”が強い変革への意志をもって自分を磨き成長させることが出来るかどうかにかかっている」という話をする。  

 
 
大半の人は“自分をしんどいことに追いやっても、得られるモノが極めて少ない”と考えていて、自ら努力を強い続ける人はそんなに多くはない。
 
特に、所属している企業体質が変革を求めるようになっていないとすると“努力はまず報われない”と、まず自分に負荷をかけることはしない。
 
できるだけ、波風立てないで、目立たないように組織に身を任せることを“良し”としていたり、そうならざる得ない状況にあえて身をおいていまっていたりする。
 
なぜそうなるのか。
それは、「自分に負荷をかけ自分を磨く」目的が定まっていないからだと思う。  

 
 
だから私は敢えて成長することの重要性を訴える。
 
「会社や社会に貢献できる人間になろうと一生懸命努力し行動している人」は非常に魅力的に見える。
だからこそ、その人の回りには“良い類”が集まり、おもしろいネットワークを作ったりする。
 
成長することを目指して自分を磨く人は、闇雲には取り組まない。
達成したい目標をクリアするために、必要なスキルや能力を明確にする。
そして自分の強みや弱みを理解し、自分のレベルをあげるために他人の知恵から学ぼうとする。
 
人から学ぶことは知識ではあるが、それらを“使い慣れる”ことで知恵に変えていくことができる。
 
多くの優れた人に恵まれていて、知恵があり、考えることも出来てそれを行動に移せる人は、貴重な戦力なのでどんな組織からも求められる。
 
そして、より大きな責任を与えられることで結果的により多くの報酬が支払われる。  

 
 
自分の資産作りのために、自分を磨き成長させることにぜひエネルギーを私自身も使っていきたいし、皆さんにも使ってもらいたい。
 
ただし、これらの資産は、どれかが欠けたり、バランスが悪いと自分が成しえたいと考える資産形成ができない。
 
良い仲間がいると知恵が増えるしお金も増える、知恵があると良い仲間が増え、チャンスが広がりお金も増える。
 
お金があっても、良い仲間が増えるとは限らないし“知恵”がふえるわけではないことを肝に銘じながら努力することが大事になる。

 
文責:斎藤顕一

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成長は伝播する

人が成長すると、周りにいる人も刺激を受けて成長する。
そうすると部門が成長し企業も成長する。企業の発展は、どれだけ“成長志向の人たち”を持ちえるかにかかっているとも言える。

(斎藤顕一)

 
【解説】
 
多くの人たちは、人は年を取るにしたがってそれなりに成長するものだと考えている。
 
確かに人は生きている限り当然のことながらいろんなことを経験するし、いろんなことを見聞きすることで知識も増え、それを成長と考えているのだろう。
 
しかしながら、実際には、それらのことは“齢を重ねる”とは言うが、決して成長とは呼べないものが多い。
 
企業を例にとって見ても、企業で長年暮らした人を“成長している人”と呼ぶかと言うと、決してそんなことはない。
 
企業で“成長している人”とは、他の人と経験年数や年齢が同じにもかかわらず1歩も2歩も先に進んでいる人であろうし、他の人に比べて能力的に優れているわけではないけど、その人の1ヶ月前2ヶ月前に比べて大きく変化している人のどちらかをだと言える。
 
そして、その成長は、前向きに“努力”し続けた人しか得られないもので、これは怠惰な自分に対する戦いであると同時に、競争しようとする意思の表れだと思う。

 
 
このような“自分を変えることに対する強い意志”を持っている人が企業に1人でもいると、最初は“ただの格好づけの人間”と思い冷ややかに見ている周りの人も、その人がもくもくと行動し成果を表し始めたとたん“ほんまもん”ということに気がつく。
そして、その内の何人かは自分もそうしたいと思うようになる。
 
つまり、自分自身の変化を求め、努力する人が課に数人いるだけで、成果は着実に上がり始めて、課の業績は大きく変化するはずだし、それは部門や企業全体に伝播する。
 
会社全体の雰囲気が変化を求めるようになり始めると、それまで傍観していた人たちも徐々に自分のレベルを上げることに少し努力し始めるようになるのだ。 

 
 
では、ただ単に企業を発展させるためには成長志向の人を集めればいいのかというと、それだけではまだ不十分。
 
企業トップが、ただ個人任せにするのではなく、自らの成長を示すこと、そして成長することの重要性、成長するための方法を伝えることが重要な取組みとなる。

 
文責:斎藤顕一

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成長するチームワークの源泉

チームワークを成り立たせようとすると、目的を明確にした上でそれぞれの人の役割を決めるんだけど、大事なことは「しんどいことは自分が率先する」という意気込みをそれぞれの人が持たなくてはならないことやと思う。
リーダーを含めて楽しようとする人が1人でもいたら、最強のチームは作れないと思ったほうがいい。

 
【解説】
 
世の中では「チームワーク」が重要であると言われています。
 
実際にチームワークと言うと「協力すること」、「綿密な計画」、「あ・うんの呼吸」とかいうことが思い浮かぶと思います。
確かにそれらは正しいと思いますがそれだけで本当に十分でしょうか?

 
 
齋藤が言うチームワークとは上記の言葉にもあるように、自分がもっともしんどいことを率先する気持ちをチーム全員が持つことによって生まれるとあります。
 
一人でも他の人のことを考えずに自分中心に考えたり、楽な道を選んでしまうと、どうしても皆一斉に楽な方へ「前へならえ」をしてしまうのが人間の業なんです。
だからこそ、一人一人がしんどいことを率先する気持ちを持つことが重要なのです。
 
誰かがしんどいことを率先してやると、助けを受けた側やそれを見た人はもっと頑張ろうと思って他の人に対しても自らしんどいことを率先してやるようになります。
そしてそれを受けた人がまた頑張る、というような連鎖的な反応が生まれます。
 
これによって「仕事はうまい具合に進み、皆のやる気もでるし、問題があっても補完される」というチームワークが生まれます。
また、それだけでなく自然と全体的に成長することができるのです。

 
 
ちなみに、チームがあるということはリーダーがいるということですよね。
 
ではリーダーの役割もちょっと考えてみましょう。
 
リーダーはもっともしんどいことを選んでやらなくてはならないし(リーダーが楽をしている状況で他のメンバーは頑張ろうとか思いませんから)、全体の動きと同時にメンバー一人一人をちゃんと見て、チームワークが生まれる状況を作らなくてはいけないのです。
 
まずは、皆にチームの目指す目的を伝えそれを実現するために必要な具体的な取組み(教育やツールなどの仕組み・仕掛けも)を伝えます。
それに加えてチームワークの重要性やその意味合いを伝えます。
 
具体的には全体のコントローラーとして機能し、良いところは褒め指導すべきことはしっかり理解してもらうように伝えて全体の軌道修正する、お互いにアドバイスや助け合いができやすいような雰囲気を作る、一人一人の状況を理解してときには仕事の量を調整する、そんな役割を担っているのです。

 
 
皆さん、一緒に仕事をするチーム(仲間、部門、グループ)について考えてみてください。チームワークは機能していますか?
 
文責 柴田祥子

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仲間よ、億するなかれ、戦いの姿勢をとれ、勝利の喜びは我々と共にある

仲間よ、
臆するなかれ、
戦いの姿勢をとれ、
勝利の喜びは我々と共にある
(2003年11月14日創立記念日)

【解説】
2003年の創立記念日の日に描いた絵手紙の言葉を紹介したいと思います。

間違った事態に直面したとき、社会に入りたてのやる気のある新人や純粋無垢な人たちだったら、

「よ~し、やったろやんけ、どっちみち人生は1度や、正しいことやるで~」というように立ち向かうかもしれません。

しかし、ひとたび社会にでて数十年も経ってしまいますと、

周囲に波風立てないようにと、すっかり処世術が身についてしまい、

敢えて厳しい戦いをしなくなってしまうのではないでしょうか。

まして、家族がいる人、

今の会社を辞めて他で活躍する自信がない人、

現状に満足している人、

はたまた自分がやったとしても会社は変わらないと見限ってしまっている人

にとっては、想像以上に困難な意識の変革が必要になってきます。

しかしながら、成長を続け、そして人生が終わるときに

生きていてよかった」と喜びながら死ねるようになるためには、

自分の苦しみを超えることが必要になります。

戦うことを止めてしまうと、

物事を次のステップに進めることも、何か新しいことを始めることも、
成長を継続させることもできなくなってしまうのだと思います。

自分に臆することなく戦う人を「仲間」と呼びかけ、

困難な戦いの末に勝ち得た喜びを一緒に味合おうという僕の想いが入った言葉です。


文責:斎藤顕一

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